自分の欲求を知ること

こんにちは。

今日は、グラッサー博士の『選択理論心理学』についてです。

私たちが行動を起こすときの動機付けは、5つの基本的欲求を満たすためと言われています。

それは、生存の欲求、愛・所属の欲求、力の欲求、自由の欲求、楽しみの欲求の5つです。

生存の欲求は長生きがしたい。睡眠をたっぷり取りたい。といった身体に関する欲求。

愛・所属の欲求は家族、友人、会社やグループに所属し愛し愛される人間関係を保ちたいという欲求。

力の欲求は何かを成し遂げることで人から承認されたいという欲求。

自由の欲求は多くの収入を得て経済的にに豊かな人生を送りたいという欲求。

楽しみの欲求は義務感にとらわれることなく知的好奇心や関心のあるものに関する欲求です。

~詳しく言うと~

生存の欲求が高い人は、危険なことを特に嫌がり、保険をかけたがります。低いと何か無茶なことをするのも平気だったりします。

多くの人と仲良くするより一人の人と関係を深く持ちたい人は愛の欲求が高く、一人と深い関係になるより組織に所属したり、グループの一員であるということで満たされる人を所属の欲求の高い人と言えます。

力の欲求の高い人は人よりも優位に立ちたい、達成したい、思い通りにやりたい、誰かの役に立ちたいが強い人で、人間特有の欲求です。これは他の人とのバランスが大事です。

自由の欲求は、束縛から離れ、自己選択、自己決定によって満たされます。

楽しみの欲求は、何かを学んだり、遊んだり、笑ったりすることが大好きです。新しいことに挑戦し、良く学ぶので、成長していくことが得意であるともいえます。

人それぞれ、どの欲求が高くて、どの欲求が低いかで個性が出てきます。

自他ともに幸せな状態はどの欲求もたくさん満たされている時だそうです。(これは人と関わることで変わっていきます)

 

~結婚に関していうと~

結婚に関しては、夫と妻の関係の中で良い関係を築いていくためには、これを理解すると相手に対する対応も変わっていけるということです。

自分がどの欲求が強いのかを理解するチェックシートがあります。(ご入会していただくとやってい頂きます)

自分は、意外と愛の欲求より自由の欲求が高いとか生存の欲求は低いけれど、楽しみの欲求は高いなど自分のトリセツになります。

自分は束縛されるのは好きではないが、相手が愛の欲求の高い人ならそれを満たしてあげる。連絡を頻繁にしてあげる。安心するような言葉かけをしてあげる。

反対に自由の欲求が高い人には選択する機会を多く与えてあげる。

生存や楽しみの欲求や所属の欲求の高い人には、それに没頭する時間を尊重してあげ、その時間は自分でも他のことに没頭する。又はそのものに一緒に取り組んでいく。

つまり、どれだけ相手の欲求充足の邪魔をせず自分の欲求を満たしていくかがカギになるのです。

相手から奪い取っていくのではなく、貢献していく存在になれば平和で居心地の良い関係になります。

私たち人間は自分一人では幸せになることはできません。

そして、自分が自分がと欲求を押し付けるだけでは関係がうまくいきませんよね。

お互いがどんな欲求を持っているかを理解できると自分本位の要求を相手にしないようにできたりしますし、相手と良い関係を築いていくためにはどうすればいいかが見えてきたりします。

まずは、自分の欲求を知ることから始めましょう!